アレルギー食物の除去と再導入

アレルギー食物が見つかったら

検査によって問題の食物を発見した後、あなたの担当医師はあなたが次の段階、すなわち、アレルギー食物の除去、そして、チャレンジ段階へと進む手助けをします。除去段階とは、アレルギー反応を示した食物をすべて自分の食生活から除去することです。チャレンジ段階は除去の後に続く段階であり、除去した食物を自分の食生活に再び取り入れることを意味します。

アレルギー食物の除去

食物の除去は簡単ではありません。成功には、慎重な決断をすることと偏見を持たないことが不可欠です。おそらく、忍耐も必要になるでしょう。このプロセスは単調で時間のかかる作業になることでしょう。ライフスタイルや食生活習慣を変える必要性も出てきます。単にある食物を除去するだけではなく、ラベルをよく読んだり、外食時のメニューを慎重に選んだりする必要もあります。料理の際には、料理法を変えたり、新しいメニューやレシピを考案する必要も出てくるかもしれません。更に、家族が参加したがらない場合には飽き飽きしてしまう可能性もあります。重要なことは、どんなに困難であろうとも、その過程を経るだけの価値ある結果が待っているということです。実践するにつれそれが習慣となり、結果を楽しみにすることが出来るようになります。数ヵ月後には、人生に大きな変化があることでしょう。より健康的に、強く、幸せな人に生まれ変わるのです。苦労、食生活、採血、待つことといった努力はすべて報われます。

 

医師が実践している最良の除去方法は、即座に素早く問題のある食物を全て除去することです。「go cold turkey (依存習慣を急に断ち切る)」という表現を使う人もいます。食生活を少しずつ変えていっても、全体のプロセスが遅くなるだけです。習慣を変えようとする最初の時期においては、訓練が最も重要な要素です。ラベルをよく読む習慣を身につける必要があります。問題となる食物は、加工食品の様々な原材料の中に隠れています。最も明らかな例は牛乳です。牛乳はアイスクリームの主成分です。従って、論理的に考えれば、牛乳アレルギーがある人はアイスクリームもやはり避けるべきです。アレルギー反応を起こす食物はどこにでも潜んでいることを常に心にとめておきましょう。万一の時や、ある食べ物が食べても安全かどうかはっきりしない時のために、おやつや軽食は常に携帯しましょう。

除去に要する期間には個人差があります。症状が退行または完全になくなるまでには3週間から6ヶ月かかります。期間の長さに関わらず、除去した食物から通常摂取していた栄養は別の素材から摂取する必要があります。常に気を配るようにしましょう。これはあなたの健康を促進するためであり、築いていくのはあなた自身なのです。

アレルギー食物に再チャレンジ

次はチャレンジの段階です。チャレンジする、つまり、再び食生活に摂りいれる食物は慎重に、かつ、入念に選択する必要があります。徐々に、一つずつ、これらの食物は再導入されることになります。最初はより栄養価の高いものを、そして、アレルギー再発の可能性が少ないものから導入します。そして、これらの食物の導入が終わった後は、よりアレルギー性の高いものを試していきます。アレルギー反応を起こしてから身体が正常に戻るまでにはある程度時間がかかるため、このやり方は重要です。更に、チャレンジをする時は、問題のあった食物そのものを、一番シンプルな形で試すべきです。例えば、それが牛乳の再導入ならば、ココアを入れて飲むのではなく、牛乳そのものをストレートで飲むようにします。トウモロコシならば、塩、バター、胡椒は付けないで、そのまま食べてください。コーンチップス&サルサは再導入には適しません。前述のように、IgEとIgGは反応時間に違いがあるため、次の食物を導入するまでに数日は間を置くことが推奨されます。ある食物でアレルギー反応を起している最中に別の食物を導入してしまうと、反応がどの食物に起因するのかが特定できなくなります。症状が落ち着くまで待って、新しい食物を導入するようにしましょう。ある食物を食べて反応が出た場合は、残りのチャレンジ期間にはその食物は食べないようにしてください。食べ続けることによって他の食物の結果を隠すことになってしまうからです。海老のようにじんましんや強いアレルギーを起こす食物を持っている人は、その食物にはチャレンジしないでください。万一チャレンジなさる場合はクリニックや病院の指導に従って行ってください。

チャレンジのプロセスは面白くわくわくする体験です。更にご褒美として、あなたは、食物について、そして、あなた自身の身体と健康についてより多く学ぶことが出来るのです。それは努力に見合う十分な見返りと言えます。

アレルギーの根底原因を調査

検査、除去、再導入の各プロセスによって、アレルギーの原因となる食物を特定した後は、次のステップとして、医師と相談し、自分の症状に合わせた、アレルギーの根底原因を和らげるための最良の治療手順を選択します。人によっては食生活の変更、サプリメントの摂取、アレルギー注射等が必要になる場合がありますが、注射が処方されることは稀です。

 

根底原因を調べるプロセスは、しばしば長い時間を要し、混乱を招きます。アレルギーの発症は、知覚されなかったり、思い出せないことが多くあります。このような場合には、医師と共に、徹底的な調査をすることが必要です。厳戒態勢下で生活し、自分の身体とその症状によく耳を澄ませる必要があります。まるでスパイ小説のように、自分がどこで、何をして、どのような状況下で特定の食べ物を食べたかを調査している自分に気づくことでしょう。消化機能と免疫機能を改善させる試みは、治療を始める最良の方法です。治療によって、アレルギーを起こしていた食物を再び食べられるようになる可能性があるのです。アレルギーの根底原因を調べることは、長く健康を保つための鍵となります。