セリアック病の認識の必要性高まる

 

2009年7月

2009年7月に発刊された学術誌『ガストロエンテロロジー』に掲載されているメイヨー・クリニックの研究によると、診断が下されていないセリアック病(CD)の罹患率は50年前と比べ4倍に増加しています。このことは、ウォーレン空軍基地で行われたWAFBコホート研究で1948年から1954年の間に9133人の健常な若年成人から採取された冷凍血清を検査し、年齢と性別が一致した2つのコホートとの間で組織トランスグルタミナーゼと筋内膜抗体に関する血清学的値を比較することで見出されました。

45年間にわたる追跡調査を行ったこの大規模な歴史的コホート研究によると、診断が下されていないCDは、CDであるという血清学的証拠がない被験者と比較してほぼ4倍の死亡リスク増加と関係していました。

研究グループはこの所見の要因として、穀物の工業処理における変化を挙げています。これはすなわち、過去40年間に起きた小麦遺伝学、パン加工、小麦プロラミンの酵素修飾などの変化を指します。そして、環境からの試練に対する人間の遺伝子変化は遅いため、人間は十分に早く適応することができなかったのです。


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