カンジダとは?

カンジダ・アルビカンスとは何か

カンジダ・アルビカンスとは、私たちの腸管に住んでいるイースト(酵母)あるいは真菌であり、 腟のイースト感染を起こすのもこのイーストです。

少量のカンジダを持つことは正常であり、私たちの体内のアシドフィルス菌やビィフィズス菌といった友好的で保護作用のあるバクテリアがそれを食物として利用しています。これらの友好的なバクテリアを殺してしまう何かが発生するとカンジダはコントロール不能となり、増殖を始めます。

カンジダが腸管全体に広がり、腹部膨満、ガス、食物反応とアレルギー、便秘、下痢やその他多くの消化関連の病訴を起こす可能性があります。 また、カンジダは膣、前立腺、心臓、肺および肝臓にも広がる場合があります。カンジダの本当の原因は未解明ではありませんが、ひとりひとりの原因は異なります。中には、複数の原因からカンジダを持っている人もいます。

* Michael Biamonte 博士のweb siteより。

カンジダの症状

  • 疲労
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 消化障害
  • 化学物質または食物過敏
  • 砂糖に対する渇望
  • 記憶障害
  • 性的不能
  • 再発性の腟のイースト感染(女性)
  • 憂鬱
  • 便秘
  • 皮膚発疹
  • 睡眠障害
  • 体重減少・過多
  • 口腔の鵞口瘡
* William Crook, M.D. によるイースト関連ハンドブック 1999

カンジダの原因

抗生物質 有害なバクテリアと良いバクテリアを両方とも破壊します。 これによりカンジダが増殖します。
ストレス イーストの過剰成長を起こします。ストレスによって生じるコルチゾールが免疫システムを弱め、イーストが好む糖が血液中で増加します。
寄生虫とカイチュウ 腸内の友好的なバクテリアを破壊します。
便秘 カンジダにとって好ましいアルカリ性の環境を消化管内に作ります。
薬剤とアルコール 過剰なアルコールが友好的なバクテリアを破壊します。
甲状腺機能低下 カンジダの症例に多くあります。
免疫不全 弱った免疫システムがカンジダの増殖を引き起こします。
ホルモンの不均衡 エストロゲンと黄体ホルモンの間の不均衡は カンジダの過剰成長の要因である可能性があります。
食事 過剰な砂糖はイーストが成長するための食物になります。
糖尿病 血糖値が高い間はカンジダを除去することができないため、糖尿病が最初に対処されなければなりません。

* Michael Biamonte 博士のweb siteより。

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【出典】メルク・マニュアル 第17版、1999, p.1220
カンジダによる感染は、主要な真菌症のおよそ80%に及びます。 カンジダは現在、血流感染で発見される4番目に流行している有機体であり、免疫性欠陥の人々における真菌症の最も一般的な原因です。