寄生虫情報
寄生虫、本当に日本人にはいないの?
日本では寄生虫検査はあまり活発に行われておらず、ギョウ虫検査を廃止する話さえ出ていますが、実は寄生虫にはたくさんの種類がいます。そして、欧米では検査が活発に行われています。中には皮膚トラブルの原因となる寄生虫もいます。海外からの観光客が増え、日本からも様々な国へ旅をする昨今、もしかすると不調の原因は寄生虫が関係しているかもしれません。
欧米で寄生虫検査が行われる理由とは?
寄生虫が体内にいることで、様々な疾患によく似た症状が現れることがあります。
従って、正しい診断を行うためにまず寄生虫検査を行ない、寄生虫による可能性を除外することが大切と考えられています。
寄生虫の検査には優れた職人技が必要
便中の寄生虫や卵は未だに人間が顕微鏡で確認する必要があります。成長し数メートルに達するものから、肉眼では見えないものまで、形もサイズも様々な寄生虫や卵に対応するのは誰にでも出来ることではありません。提携検査機関のダイアグノステクスでは、熟練した寄生虫研究者たちが確かなスキルに裏付けされた厳しい目で日々検査を行っています。
一度の便検査では発見できない場合も。
ごく少量の便を使って調べることから、採取した便に寄生虫が含まれていない場合もあります。また、消化管健康診断パネルでは、寄生虫のライフサイクルに合わせて1日目と3日目の計2回、便を採取しますが、これによって寄生虫発見の確度が高まります。一度の検査で陰性だった場合でも、原因不明の症状が続く場合には再度の検査が有用な場合があります。
体内を移動する寄生虫もいる。
寄生虫は食べ物や飲み物を通して主に口から入ってきますが、中には消化管内から体内の他の場所に移動する寄生虫もいます。移動の可能性の高い寄生虫は便検査に加えて唾液中の抗体も同時に測定することによって、発見の確度を上げることが可能となります。